母の医療費について
このブログを書き始めてから母の介護生活を主に書いてきましたが、年齢も85歳ともなってきますと色々と弱ってくる箇所が出てきては病院に連れていくということが増えてきます。
前回までの記事で母は4年前に急に歩けなくなり、要介護認定4の状態になり車椅子での生活になってその1年後には要介護認定1になりました事はお伝えしましたが、その後も幾つかの病気を発症して入退院や通院を繰り返しています。
順番にお伝えしますと最初の膝関節の治療で飲み続けているステロイド薬の副作用で骨粗しょう症になり、1年後に背骨の圧迫骨折が起こり入院。ちょうどその頃はコロナのピーク第3波といわれた頃で年明け早々というのもあってか入院を受け入れてくれる所を探すのにも苦労しました。そしてその入院中に容態が悪化し胆石が胆管を詰まらせる病気が発症し緊急手術が必要になりますがその病院では設備が足りないので急遽転院するという状況になりました。手術は無事終了し一ヶ月程その病院に入院していましたがその後再び背骨を折った時にかかった病院へ戻り再入院。その入院中に最初折れていた箇所とは違う背骨の箇所が折れてしまい今後の治療方針として専用のコルセットを作り、骨粗しょう症に効き目がある自己注射を2年間投与していくという事で退院をしました。
ここまでの事をみても私の母は急に体調が悪化しても直ぐに診てもらえる優秀な医師の先生に支えられ、高度な治療を受けることができるにもかかわらず治療費は1割の負担額で安く、しかも高額医療の限度額適用認定のおかげで月々の医療費は8000円に収まるといった具合でこの国の高齢者に対する社会福祉は世界でもトップクラスに充実しているなと実感させられます。その様な治療を受ける生活を数ヶ月過ごしていた時にまた事件がおきます。
私自身が病気で入院するという事が起こりました。そして同居の母親を面倒見てもらうという目的だけで同じ病院に「レスパイト入院」という方法がある事を教えられました。その入院中に母は心不全になり、急に脈拍数が30前後に落ちるといった事態になったのです。即刻ペースメーカーを植え込む手術をする事が決まり、その病院では手術が出来ないので急遽大病院へ転院、手術が終了したら再び私の居る病院に移され私の手術が行われるより先に瀕死状態から九死に一生を得るというミラクルを起こしているのでした。
その後は私も母親も退院しお互いに治療生活を過ごしているのですが、母はペースメーカーを入れているという事で障害者1級という事になり、治療費は全額負担額が無くなりました。その他にもNHK受信料が半額になったり(重度の障害者の方は全額無料)、公共交通機関の料金が半額になったりタクシー料金も割引があったり色々な優遇措置があります。
そういう事ですので私も治療費が殆どかからない安心感もあってか母の具合が悪くなると直ぐに病院に行くという感じになりました。例を挙げますと、母は年に2,3度目を腫らすという事が起こってました。それを往診診療の主治医の先生に告げると、目ヤニの成分分析にかけたりしてそれにあった目薬を処方してもらう事があったんですが、それでもまた発症する事があるので実際あまり効いていないのではないかと思い、私の知っている眼科に連れて行きました。その結果は人間歳をとってくると涙管が汚れなどで詰まり眼球を潤す妨げになる。従って目に細菌が溜まり目が腫れるのだとの事。
結局その眼科に通う事になり、母の場合は涙管がガンガンに詰まっているらしく、涙管の傍に仮の管を埋め込み、その新しい管が涙管として機能したらその管を抜く。その後も新しい涙道の洗浄などで通院し、それが落ち着いたら両眼とも白内障が進んでいるので手術しましょうとの事になりました。
白内障手術も無事に終わりましたが結局8ヶ月程の通院のうち結構な頻度でその眼科に通う事になりました。有難い事に白内障で手術する前後では見えていた視界が全然違うらしく「今まではテレビを観ていても出演者の表情が全く見えていなかったので面白くなかった。」との事です。日常生活においても「足元がはっきり見えていないと段差など歩くのが怖いというのが無くなるともっと自分で歩ける気持ちになった。」といいます。そんな治療を私の付き添う時間の犠牲は有りましたがほぼ無料で治療が受けられたのは本当に助かります。
今朝も母親を連れて接骨院に行きました。3日程前に足首を痛めて相当歩きづらくなっていました。もしやまた骨が折れたのではないかと思いレントゲン検査をうけましたが骨には異常が有りませんでした。足は腫れているので捻挫の様な痛みでしょうとの事でシップとテーピングテープを巻いて様子をみましょうとのことでした。
ただちょっとだけ疑問に思ったのが血液検査でした。素人考えなのでこんな事を言えるわけは無いのですが必要あるのかなと思ったのです。思い返してみると母が障害者認定となり医療費負担がなくなってから往診クリニックの先生も血液検査をする頻度が高くなった様な気がします。往診日も一時母の容態が落ち着いていた時は一ヶ月に一度の診察でしたが、今では再び隔週で診察して貰っています。血液検査も一時は2ヶ月ごと位だったのが最近では隔週ごとに検査している事があります。穿った見方をしたら患者は料金を支払わなくていいから治療を簡単に受け入れるだろうけど医者にとってみればいい稼ぎ口になると思って過剰な医療行為をうけているのではないか、という考えがよぎったのでした。
母の高齢になった皮膚は弱くなり、一度注射を打つと紫がかったような跡が1週間位残り、それが腕のいろんな場所で見え隠れしている状態を見て、果たして私は本当に母の幸せになっている事をしているのかと疑問にも思うと同時に、この国の闇の部分を垣間見た気になりました。
ご覧くださいましてありがとうございました。