10月に入りました。

今日は10月1日、この地域では朝から天気が崩れたこともあり、1日を通して気温が30度に達する事が無く、とても快適な気温のなか過ごす事が出来ました。昨日までは連日30度越えの記録的猛暑の夏日を更新していたので、ようやく待ち望んでいた気候がやってきたという感じです。

 しかしながらこのとjころ数日間は朝晩はひんやりとした空気になってきておりましたので、9月の末ごろはほんとにきれいな中秋の名月を見ながらおいしい日本酒をのんで快適な夜を過ごせていました。

 8月31日にもスーパーブルームーンとかいう何百年かに一度の周期でとても大きく月が見える天体イベントがありましたが、この9月の中秋の名月もそれに勝るとも劣らない素晴らしく映えた月が見れました。

 ここで百人一首の中から一首、

 

  いま来むといひしばかりに長月の

    有明の月を待ちいでつるかな

                 素性法師

 

 という和歌を思い浮かべつつ風流なこころに浸ってみたくなりました。

 この歌は作者が女性に成り代わって人を待ちわびる様子を歌った歌であるので今の自分の心境と一致するものではないのですが、千年以上昔のしかもお坊さんである人がこのような艶やかな歌を詠むことができた世界というのは現代のこの国の人々よりもはるかに心豊かで自由な心を持って暮らし、さらにはこういった秀逸な歌が万葉の時代から色あせることなく愛され続けるのは千年以上昔の日本人は現代人よりもはるかに頭脳も明晰だったのではと本気で思ってしまいます。

 今のこの社会のニュースではどんどん治安の悪くなったかのような悲しいニュースにあふれ、政治家は増税や戦争のきな臭い話をし、ネットでは胡散臭い詐欺まがいの投資話や金欲まみれの話ばかりの世の中になってしまったかと感じてしまいます。

 この国のひとはしばし自分を取り巻く自然を愛し、ひとを思いやる心を取り戻すことが大切になっているのではないかと月見の酒を飲みながら思ったのでした。

 御覧いただきありがとうございました。