今年も年の瀬になってまいりました

 2023年も残りわずかとなってまいりました。 師走に入りますと年賀状を書きはじめたり、年末の大掃除をため込みでしたくないから少しづつ 普段は手を付けていなかった箇所を掃除し始めたりと何やらせわしくなってきますね。

 そして今年に限っては記録的な猛暑からの快適な気温が長く続く秋から冬に移行してお出かけや レジャーにも動きやすい昨今でした。    

   そんな中で私は相変わらずの創作活動を続けており、活動を始めてから3ヶ月が経ってようやく 売上が数円発生しました。このことは自分が作業して来た事にとりあえずエラーが無かった事の証明 でもありますし、自分の販促活動が功を奏した可能性もあり、とにかく自己を肯定されたかのような 嬉しさを感じ、金額云々ではなく仕事(作業?)にもやる気が出てきます。  

  ただ実のところこの2ヶ月は新しい書籍の発刊はしておらず、新しいアイデアをもとに作成している 大作を作っているので、このブログもおざなりになってしまいました。  そんな感じで相変わらずのらりくらりとやってきたので今年も我ながら運よく生き延びて来られたものだと 思い、すべては皆様に感謝の意を述べたいと思っております。

 さて、そんなせわしくなってきた年末で、母のデイサービス通いも30日までの3日間連続で行かせてもらいますが、 中休みであった昨日の話、突然美容院に連れってほしいと言うのです。  

  私は普段から母を散髪に連れていく時は大抵カット1700円ぐらいのいわゆる「床屋」の方なのですが、 それには理由があって、本人が長い髪を煩わしく思っていていつも後ろはバリカンでいいというぐらいの短髪に していて、しかも顔ぞりもしたいというのであえての床屋にしていたのですが、それを突然美容院に行きたいと 頑として訴えかけてきます。  

  話を聞くと、デイサービスで聞いてきた話で老人ならばカットのみで大抵の美容院なら1000円ぐらいで カットしてもらえるらしい、とかなんとか。まず聞いたことがない話でありえんだろと思いその情報源がどこから なのか掘り下げて聞いてみようとすると、余計にヒートアップしてきて「あんたの髪はどこでやってんの?いくらかかってんの?」 と返してきます。自分も不釣り合いながらシャンプーカットで5000円もする美容院に通ってるのですが、これには 理由があって、私の友人が独立して店を出たので応援するつもりで背伸びしてでも通っていたわけです。  

  なのでさすがに5000円とは言いづらく「俺も美容院でカットしてもらっているが3000もかかっている。年寄り だからといって1000円でカットしてくれる美容院なんてまず聞いたことがない。」と返しました。すると、 「わたしは美容院さえ連れていってもらえないのにあんたは3000円も!」と私が髪を切りたいと思っている母親に対して お金がもったいないから床屋さえも連れて行きもしない息子が虐待でもしているかのような態度で怒りをぶつけてきます。  

  母はいつも自分の意志で短髪にしているし大体いつも2ヶ月ごとに床屋に行っていました。それに2ヶ月ぐらいたってきたな というタイミングで大抵私の方からもうそろそろ散髪するか?と聞いていたのですが、母も気を使ってか「まだいいよ。」と 言ったりするのでその都度意見を聞いて好きな時に連れて行っていたのがこの豹変ぷりです。  私もどうしても納得がいかないので、「じゃあもう一度その1000円でカットしてくれる美容院の場所を詳しく 聞いてきてくれたら連れて行ってあげるよ。」と言いましたが、今日という日を逃すとあとは年末までデイサービスがあり、 美容院に行くタイミングがなくなるのがわかっているのか「いいわ、3000円でもわたしの財布から出すから連れてって!」 と吐き捨てるように言います。  

   最初から連れて行かないとは一言も言ってないのですがこうなってくるとだんだん連れて行くのも笏に触るのですが、結局 近所のこれまた安い床屋と同じような値段設定の女性向け美容室に連れて行きました。そこは何か月か前にも連れて行ったことが あるのですが、結局顔ぞりがないということで本人がいつもの床屋の方がいいということで行ってなかったところでした。  

   年末ということもあってか10人程の先客が待機状態で、1時間くらいの待ち時間の間、母は食い入るように ブローで仕上げてもらっている他のお客さんを見ていたり、時には隣に腰かけていた待機のお客さんに「わたしは美容院 には初めて入ったんですよ。いつも自分ではさみで切っていました。」なんて被害妄想狂のようなことを言い出す始末です。  

  あきれてものが言えないとはこういう時のことをいうんだなと思いましたが、デイサービスでも似たような吹聴をしているのか おかしなことを吹きこまれているのかどうかはわかりませんが、なにか本人の心境の変化があることは間違いなさそうです。  

   カットも終えてブローで仕上げてもらった姿を見るとやはり男性向けの床屋とは違い、若干女性らしくかわいい感じに仕上がった 事に本人もご満悦の様子です。お金はもちろんいつも通り私が払って帰りました。帰りにはちょうど昼飯時だったのでうどん屋 に寄って、帰るなり疲れたのか直ぐ布団にくるまって寝はじめました。いい気なもんだと言いたくなりますが、本人は目が覚めた 頃には美容室に行ったことさえ覚えてないでしょう。

  今日も普段通りにデイサービスに出発しました。