2024年1月

 1月1日は快晴の日となり、私もめでたい日にあやかろうと日の出前から近所の神社に向かい、まだ暗闇の中で他の参拝者も周囲には見当たらず、厳かな気持ちで昨年の無事を感謝しつつ、今年1年の平和を願い、初日の出を静かに拝むという大変貴重な時間を誰の邪魔もされず清々しい年初を過ごすことが出来たと思っていました。

 それが夕方の能登半島地震が起こる事により厳かでめでたい雰囲気も一変しました。

 「なんでよりによってこんな日に大地震なんて起こるんだ」と思わず言葉が漏れてしまいます。

 中には正月の帰省でこの地域に居た家族もあったでしょう。お年寄りから孫たちの一家だんらんのひと時を無残にも家屋が一瞬で破壊される大きな揺れと津波。避難所に集まった大勢の人たちにも断絶したインフラや食料及び生活用品の不足が襲い掛かります。そしてまたこの地域での原発の不安がよぎります。

 ただ今回の地震での国の救済措置などの動きはこれまでの教訓が生かされているのか私の私見では速やかに機能しているなという印象です。

 現地で苦労されている皆様にとってはもっといろんな面が見えていて不平不満が高まるばかりでしょうが、マスメディアでも一般人が不要不急で被災地に集結することをせき止めているし、レスキュー隊や選抜されたボランティアの邪魔にならないように一般人が出来ることは募金で支援するところからですよと報じています。

 私もお金持ちなら寄付をしたい気持ちなのですが、なにしろ貧乏人は勤労での奉仕しか思い浮かびません。現地に駆けつけることができない以上、一日でも早い復興と被災者の生活を取り戻せるようお祈りするしかありません。

 支持率の地に落ちた岸田首相も、こういうときにこそリーダーシップを発揮するしかありません。芸能人や迷惑系YouTuberなんぞが己の売名行為や物見遊山なんかで現地へ行っている場合ではないと思います。政府は少しでも早く金と物資を投入し、その援護がまともにできうる人材をより多く確保することが大切です。

 そんな状況で本日設備も麻痺している高齢者施設の体力が心配される利用者を愛知県の病院へヘリで移送させた措置は機敏であったと思います。これもコロナ禍を乗り越えたこの国の医療体制のなせる業であるなと思います。穿った見方をすればあの時期に大もうけした病院が設備をより拡充させていたから受け入れるキャパがあるとも。

 ともかくこれ以上被害にあった人たちを一日でも早く癒せる救済を皆さんよろしくお願いいたします。